.
.
美容室・エステ・ネイルサロンなど、美容系サロンを開業する際には「保健所の許可」が必要です。どれだけ素敵な内装を作っても、基準を満たしていなければ営業許可が下りず、オープンを延期せざるを得ないこともあります。
.
.
ここでは、保健所の検査に通るために押さえておきたいサロン内装のポイントを解説します。
.
.
.
.

.
.
.
.
.
.
1. 衛生管理に対応した水回り設備
.
サロン内装で最も重要視されるのが「給排水設備」です。
.
.
*美容室 → シャンプー台の数や位置、手洗い用シンクの設置
.
*エステサロン → 施術室やスタッフ用の手洗い設備
.
*ネイルサロン → 爪削り粉や薬剤を扱うための洗浄設備
.
.
.
共通して「お客様用とスタッフ用、それぞれに手洗い設備を設ける」ことが求められます。水回りの位置は保健所が特にチェックするため、工事前に必ず確認しましょう。
.
.
.

.
.
.
.
.
.
2. 換気・空調設備の基準
.
清潔で快適な環境を保つために、十分な換気・空調が整っているかがチェックされます。
.
.
✅ 各部屋ごとに換気扇や空調を設置する
.
✅ 薬剤や蒸気を使う場合は排気経路を明確にする
.
✅ 臭いや湿気がこもらないレイアウトにする
.
.
特に美容室はパーマ液やカラー剤を扱うため、排気能力が不十分だと指摘されやすいポイントです。
.
.
.

.
.
.
.
.
.
.
3. 床や壁の素材選び
.
サロン内装では「清掃のしやすさ」も大切です。
.
.
✅ 床 → 水に強く、薬剤がこぼれても拭き取りやすい素材
.
✅ 壁 → ビニールクロスや耐水性のある仕上げ
.
✅ 施術スペース → 掃除が行き届くよう、凹凸の少ないデザイン
.
.
木材やカーペットなど汚れが染み込みやすい素材は不向きです。デザイン性と機能性のバランスを考えましょう。
.
.
.

.
.
.
.
.
.
.
4. 照明・明るさの基準
.
保健所のチェックでは「十分な照度があるか」も確認されます。
.
.
暗すぎると清掃不良や施術の精度低下につながるため、必要に応じて補助照明を設けることも大切です。
.
.
.
✅ 美容室 → カットやカラーに適した白色系の明かり
.
✅ エステサロン → 明るさを確保しつつ、リラックス感を演出
.
✅ ネイルサロン → 細かい作業に対応できる局部照明
.
.
「見た目の雰囲気」と「実務的な明るさ」の両立が求められます。
.
.
.
.

.
.
.
.
.
.
.
5. 動線とゾーニング
.
保健所の指導では「お客様用スペースとスタッフ用スペースの区別」が重視されます。
.
.
*受付・待合スペース
*施術スペース(プライバシー配慮も必要)
*洗浄・器具保管スペース
*スタッフ用バックヤード
.
.
動線が整理されていないと、衛生面の指摘や効率低下につながります。限られた面積でもゾーニングを意識して設計することが大切です。
.
.
.

.
.
.
.
.
.
6. 消防・建築基準との両立
.
保健所基準だけでなく、消防署や建築基準法も関わってきます。
.
.
*避難経路の確保
*消火器や火災報知機の設置
*防火素材の使用
.
.
内装デザインを優先してこれらを軽視すると、開業直前で思わぬ追加工事が発生することもあります。
.
.
.
.
.
.
💡 まとめ
.
保健所のチェックに通るサロン内装を実現するには、以下を意識しましょう。
.
.
.
① 水回り設備を基準に沿って設置する
.
② 換気・空調を十分に整える
.
③ 清掃しやすい床・壁素材を選ぶ
.
④ 照明は雰囲気と実務性の両方を確保する
.
⑤ お客様とスタッフの動線を整理する
.
⑥ 消防・建築基準も並行して確認する
.
.
.
内装デザインやコストだけで判断せず、「基準を満たしながら魅力ある空間を作る」ことが、美容サロン開業成功の鍵となります。
.
.
.